【新型コロナウイルス感染症】COVID-19
1. はじめに
2. 新型コロナウイルス感染症の初期症状とは?
3. 特徴は症状が長く続くこと
4. 具体例
5. 敵を知ることから始めよう
6. 感染拡大についての時系列
7. 台湾に学ぶ
8. 私たちができること
9. まとめ
10. 関連記事
はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年12月に中国湖北省武漢市から発生したとされ、その後は世界中に広まり続けています。
2020年3月11日、WHO(世界保健機構)のテドロス事務局長は「新型コロナウイルスはパンデミック(世界的流行)と言える」と正式に表明しました。
世界中を恐怖で震撼させている新型コロナウイルスに対して、私たちはどんな対策を練ればよいのでしょうか?
出来るだけ新しい情報をもとに、新型コロナウイルスについて探っていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の初期症状とは?
新型コロナウイルスの初期症状では、一般的な風邪のような症状が見受けられます。
初期症状
- 発熱(37.5度以上)
- 咳
- 鼻汁
- 息切れ(頻呼吸)
- 倦怠感
- 味覚・嗅覚の異常
- のどの痛み
- 痰や血痰
- 頭痛
- 下痢や嘔吐
発熱や咳、鼻詰まりや鼻水、倦怠感、のどの痛みといった、いわゆる「風邪に似た症状」が特徴です。
このような症状は誰にでも経験がありますし、日常的に起こりうる症状ですよね。
また、場合によっては味や匂いが分からないといった「味覚・嗅覚障害」が起こるケースもあります。
芸能人でいうと森三中の黒沢さんがこのケースですね。
特徴は症状が長く続くこと
では普通の風邪と見分けるために目安となるものはあるのでしょうか?
それが「症状の長さ」です。
一般的に風邪やインフルエンザ等は、発症から3~4日目までをピークとして、その後は回復に向かっていきます。
しかし新型コロナウイルスは一般的な風邪などよりも長く症状が続きます。
具体的には約7日間続きます。
この点が一つの見分け方といっても良いですね。
風邪等の経過観察
【一般例】日常的な風邪など
4/3(金)…風邪の症状(発症0日目)
4/4(土)…風邪の症状(発症1日目)
4/5(日)…風邪の症状(発症2日目)
4/6(月)…風邪の症状(発症3日目)
4/7(火)…回復傾向または全快(発症4日目)
4/8(水)…全快(発症5日目)
発症してから4~5日目には回復~全快するのが一般的な風邪の経過です。
新型コロナウイルス感染症の経過観察
【軽症例】コロナウイルス感染症の約8割の患者さん
4/3(金)…風邪の症状(発症0日目)
4/4(土)…風邪の症状(発症1日目)
4/5(日)…風邪の症状(発症2日目)
4/6(月)…風邪の症状(発症3日目)
4/7(火)…風邪の症状(発症4日目)
4/8(水)…風邪の症状(発症5日目)
4/9(木)…風邪の症状(発症6日目)
4/10(金)…回復傾向(発症7日目)
新型コロナウイルスの軽症例として、発症から7日目にやっと回復~全快になります。
つまり「風邪の症状」が続くのが、とても長いのですね。
いつもよりも治りが遅いなと感じたら、コロナウイルスを疑った方が良いと言えます。
コロナウイルスの約8割の患者さんは、自然に軽快して治癒されます。
【重症例】コロナウイルス感染症の約2割の患者さん
4/3(金)…風邪の症状(発症0日目)
4/4(土)…風邪の症状(発症1日目)
4/5(日)…風邪の症状(発症2日目)
4/6(月)…風邪の症状(発症3日目)
4/7(火)…風邪の症状(発症4日目)
4/8(水)…風邪の症状(発症5日目)
4/9(木)…風邪の症状(発症6日目)
4/10(金)…風邪の症状が悪化。呼吸苦・咳・37.5度以上の熱。肺炎などを合併。(発症7日目)
4/13(月)…入院または一部集中治療室など(発症10日目)
軽症例に対して重症例の場合は、発症から7日目(またはそれよりも前)あたりに症状が悪化します。
コロナウイルスの約2割の患者さんは肺炎を合併し、呼吸困難等の重症化に至ります。
重症化する場合の特徴
- 高齢者
- 基礎疾患がある方
- 免疫機能が低下している方
この他に、妊婦さんや乳幼児も気を付けたいところですね。
保健所へ連絡する目安
保健所などに設置されている「帰国者・接触者相談センター」に連絡する目安は以下の通りです。
- 風邪の症状や、発熱が4日以上続いているとき(解熱剤を飲み続けなければならないときを含む)
- 強いだるさ(倦怠感)や、息苦しさ(呼吸困難)があるとき
- 高齢者の方や基礎疾患がある方は、上記の状態が2日程度続くとき
- 経過中に肺炎の症状が現れたとき
ただこの情報の中で「発熱が4日以上続いているとき」については、すでに古い情報なのではないでしょうか?
2020年4月24日時点では、4日未満で発熱が出たり下がったりして陽性になっている方もいます。
この「発熱が4日以上続いているとき」に縛られていると、軽症者が急速に重症化へとつながるケースへの対応が遅れてくるという問題点が出てきています。
鑑別の難しさ
以上のことから・・
発症から4日未満の一般の患者(高齢者ではない)さんにおいて、新型コロナウイルスとその他の疾患を鑑別するのは非常に難しくなります。
つまり・・
町のお医者さんも「普通の風邪なのか、新型コロナウイルスなのかはハッキリとは分からない」ということになります。
具体例
それではテレビ朝日 報道ステーションのメインキャスター、富川アナウンサーのケースを経過観察という観点から見てみましょう。
富川アナの経過観察
4/3(金)…体温が38度。平熱に戻る(発症0日目)
4/4(土)…体温が38度。平熱に戻る(発症1日目)
4/5(日)…平熱(発症2日目)
4/6(月)…出勤。平熱。(発症3日目)
4/7(火)…出勤。痰がからむ。(発症4日目)
4/8(水)…出勤。少し息切れがする。(発症5日目)
4/9(木)…出勤。階段の上り下りや早歩きで息苦しさを感じる。(発症6日目)
4/10(金)…階段の上り下りや早歩きで息苦しさを感じる。CT検査で肺炎の症状が見受けられる。(発症7日目)
4/11(土)…PCR検査で陽性が確認され入院。(発症8日目)
やはり発症から7日間は発熱や痰、息切れや息苦しさを感じていたようです。
ここでは発症7日目で肺炎の症状が見受けられました。
このように新型コロナウイルスに感染した場合、経過観察の詳細で一定の共通点がありそうです。
岡江久美子さんのケース
次に、残念ながら4月23日に亡くなった女優の岡江久美子さんのケースをみてみます。
4/3(金)…発熱(発症0日目)主治医には4~5日様子をみるように言われる。
4/6(月)…朝に容体が急変し緊急入院。ICUで人工呼吸器を装着。その後陽性が判明。(発症3日目)
4/23(木)…新型コロナウイルスによる肺炎のため死去。
とても気になったのは「主治医には4~5日様子をみるように」と言われた点です。
上記にも記しましたが、厚生労働省からは目安として「発熱が4日以上続いているとき」保健所に相談とあります。
4日を待たずして、初期の段階でもっと早い対応や例えば早期のPCR検査などができなかったのかと悔やまれます。
岡江久美子さんは「はなまるマーケット」などでお茶の間をとても明るくしてくれました。
ご冥福をお祈りいたします。
敵を知ることから始めよう
戦後最大の国難といわれるコロナショックですが、手をこまねいているだけではいけません。
先ずは敵であるコロナウイルスについて、正しい知識をもって臨みたいと思います。
コロナウイルスについて
- ステンレスでは48時間、プラスティックでは72時間生存する(米国の研究チーム調べ)。
- 一度感染していても、再感染のリスクがある。
- 潜伏期間は1~14日であり、2週間を超えることは稀である
- エアロゾル(霧状)では、3時間以上空気中に生存する。
- 感染しても発症しない場合もある。
- ウイルスの大きさは80~220ナノメートルである。
- 症状がある時に一番感染力が高いとされている。
- ウイルスは細胞に侵入して増殖する。
- 80°Cの熱湯であれば死滅する。
- 排泄物などからも感染のリスクはある(中国の研究チーム調べ)。
- 飛沫感染と接触感染がもっとも多い感染パターンである。
厚生労働省から~コロナウイルスについて
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。
感染拡大についての時系列
新型コロナウイルス感染症が、主に国内や周辺国へと感染拡大していった経緯を簡単にまとめてみました。
以下の情報源は、厚生労働省のHP等が主になっています。
特に対応が早かった台湾の動きについては見習う点があるのではないかと思います。
2019年12月31日
- 中国武漢市衛生健康委員会は「原因不明の肺炎が27例、うち重症7例が確認」と発表。
2020年1月1日
- 台湾において、台湾国内に対して注意喚起を行う。同時に武漢からの帰国便に対する検疫官の機内立ち入り検査、空港等での入国時の検疫強化を指示・実行する。
2020年1月2日
- 台湾において「旧正月春節インフルエンザ対応整備会議」で武漢市の肺炎について対策を論議する。その際「医師の診察時のN95マスクの徹底、入国検疫の再強化、帰国後10日間の経過観察、旅行経歴の告知の徹底」等を論議し即日実行する。
2020年1月5日
- 台湾において「疫病情報専門会議」で、帰国後10日間の経過観察を14日間に延長などが話し合われる。
2020年1月6日 第1報(日本国内)
- 日本国内において「中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が発生」との第1報が入る。日本国内に向けて注意喚起を行う。
- 2019年12月12~29日の間に59例が認められた。
- 死亡例は無し。
- 発生場所は海鮮市場(華南海鮮城)と関連した症例が多い。
- ヒト-ヒト感染の明らかな証拠はない。
- 台湾において、台湾内閣が中国での正確な情報を把握するための調査体制強化を指示。
2020年1月7日
- 2020年1月1日に海鮮市場(華南海鮮城)は閉鎖されたことを発表。
- 台湾において、武漢地区の危険レベルをレベル1「注意/Watch(一般的予防措置の遵守)」に上げる。
2020年1月10日
- 原因病原体が新種のコロナウイルスである可能性が高まる。
- 中国湖北省武漢市において、入院中の肺炎患者の検体から新種のコロナウイルスが同定されており、本疾患に関係している可能性がある。
2020年1月11日
- 台湾において「SNS上に台湾でコロナウイルスの感染者が出た」とデマが流れる。台湾政府はこれについて虚偽の情報であると即時に発表。デマを流した者については「社会秩序維持保護法」で罰せられると警告を発した。
2020年1月14日
- 新種のコロナウイルスに関連する患者から、中国で1例の死亡例が報告される。
2020年1月16日 1例目
- 日本国内で初の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- 中国湖北省武漢市から帰国したものの、海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない事が判明。
この時点での厚生労働省からのメッセージ
武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、速やかに医療機関を受診していただきますよう、御協力をお願いします。なお、受診に当たっては、武漢市の滞在歴があることを申告してください。現時点ではヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない事例が報告されているものの、持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません。
- 台湾においては独自に「ヒトからヒトへの感染は排除できない」とし、武漢地区の危険レベルをレベル2の「警示/Alert(防護措置の強化)」へ引き上げる。
2020年1月20日
- 日本国内では41名の健康観察者を特定しているが、新たな感染者は確認されていない。
2020年1月22日
- 中国での感染者は440名、死亡者9名。
- 米国での感染者は1名、死亡者0名。
2020年1月24日
- 日本国内で2例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- 中国湖北省武漢市から帰国したものの、海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない事が判明。
- 東京都で「新型コロナウイルス関連肺炎 第1回東京都危機管理対策会議」が開催される。都民の皆様へのお願いとして「インフルエンザ予防と同様の対策(マスクと手洗い)をとっていただきたいというここと、発熱と咳がある場合はマスク着用で病院で診察を受けていただきたい」との内容。
- 大阪で「第1回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開催。
2020年1月25日
- 日本国内で3例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- 中国湖北省武漢市から帰国したものの、海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない事が判明。
2020年1月26日
- 日本国内で4例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- 中国湖北省武漢市から帰国したものの、海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない事が判明。
2020年1月27日
- 中国での感染者は2,744名、死亡者80名。
- 米国での感染者は5名、死亡者0名。
- 韓国での感染者は4名、死亡者0名。
- フランスでの感染者は3名、死亡者0名。
2020年1月28日
- 日本国内で5~7例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- うち1例については、武漢市の渡航歴はないが武漢市からのツアー客との接触あり。
- 北海道で「第1回北海道感染症危機管理対策本部会議」を開催。
この時点での厚生労働省からのメッセージ
新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内では人から人への感染は認められるものの、我が国では人から人への持続的感染は認められていません。国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
2020年1月29日
- 日本国内で8例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- 武漢市の渡航歴はないが武漢市からのツアー客との接触あり。
- 武漢市からのチャーター便で邦人206名が帰国。
この時点での厚生労働省からのメッセージ
新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。
2020年1月30日
- 日本国内で9~12例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- この他に無症状病原体保有者(症状はないがPCR検査で陽性)が2名。
- 中国での感染者は7,711名、死亡者170名。
- 米国での感染者は5名、死亡者0名。
- 韓国での感染者は5名、死亡者0名。
- フランスでの感染者は4名、死亡者0名。
2020年1月31日
- 日本国内で13例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- この他に無症状病原体保有者(症状はないがPCR検査で陽性)が2名。
- WHO(世界保健機関)より緊急事態宣言(PHEIC)が発令される。
2020年2月1日
- 日本国内で14~15例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
- この他に無症状病原体保有者(症状はないがPCR検査で陽性)が1名。
2020年2月2日
- 台湾において、2/11に予定されていた学校始業式を2週間遅らせることを発表。同時に、始業延期期間中の「防疫世話休暇」を認める内容も発表。
2020年2月3日
- 新型コロナウイルスに関するワクチン開発を進める。
- 新型コロナウイルスに対応する医療体制の事務連絡の発出。(帰国者・接触者外来の設置等)
2020年2月4日
- 日本国内で17~19例目の新型コロナウイルスに関連した肺炎患者が発生。
2020年2月5日
- 横浜港に寄港したクルーズ船で、新型コロナウイルスの検査において陽性が10名確認される。
2020年2月25日
- 台湾において、始業を延長していた学校を予定通りに再開。
2020年2月27日
- 国内において全国の小中高の臨時休校を要請。
2020年2月28日
- 北海道にて「緊急事態宣言」が発令される。期間は3/19まで。
2020年3月11日
- WHO(世界保健機構)が「パンデミック(世界的流行)」を宣言。この時点で感染者は4か国が90%を占め、57か国が10人以下、81か国がゼロであった。
2020年3月28日
- 米国での感染者は101,657名、死亡者1,581名。
- イタリアでの感染者は86,498名、死亡者9,134名。
- 中国での感染者は81,394名、死亡者3,295名。
- スペインでの感染者は64,059名、死亡者4,858名。
- イギリスでの感染者は14,543名、死亡者759名。
- 日本での感染者は1,499名、死亡者49名。
- 台湾での感染者は267名、死亡者2。
2020年4月7日
- 7都府県を対象にした「緊急事態宣言」を発令。
2020年4月12日
- 米国での感染者は527,111名、死亡者20,506名。
- イタリアでの感染者は152,271名、死亡者19,468名。
- スペインでの感染者は161,852名、死亡者16,353名。
- 中国での感染者は82,052名、死亡者3,339名。
- イギリスでの感染者は78,991名、死亡者9,875名。
- 日本での感染者は6,748名、死亡者98名。
- 台湾での感染者は385名、死亡者6。
- ベトナムでの感染者は258名、死亡者0。
2020年4月16日
- 「緊急事態宣言」の対象地域を全国に拡大することを決定。
2020年4月21日
- 日本国内の新型コロナウイルス関連による企業の経営破綻は累計で78件。
- 経営破綻が多い順に東京都で14件、北海道で10件、静岡県 兵庫県で6件など。
2020年4月24日
- 日本での感染者は12,863名、死亡者345名。
- 日本国内の新型コロナウイルス関連による企業の経営破綻は累計で93件。
- 経営破綻が多い順に東京都で21件、北海道で13件、兵庫県で8件、静岡県で6件など。
台湾に学ぶ
初動の早さ
時系列でわかったのは台湾の初動の早さです。
2002~2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)での苦い経験が、台湾の危機管理能力の高さにつながっているといわれています。
先ず、1月1日時点で武漢市の情報を既に手に入れて早々に台湾国内に注意喚起を行っています。
そして入国時の検疫などに対しての具体行動を即時実行しています。
且つ、すぐに専門会議を開き討論し、具体的な対策を決めて実行しています。
この時、日本はまだ武漢に関する情報さえ入手していません。
台湾はWHOに加盟していません。
というよりもWHOに加盟を認められていません。
WHOから認められていない台湾に対し、WHO加盟国である日本の武漢に対する情報収集についてはどこか受け身的にみえてしまいます。
台湾はむしろ自分から情報を取りに行き、情報強化する姿勢です。
正確な分析力と素早い決断
さらに両国で徹底的な違いが見えるのは「ヒト-ヒト感染」に対する認識です。
例えば1月16日時点でWHOからの情報によると「ヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はない」とされていました。
当時の厚生労働省のHP上でもハッキリと明記しています。
確かに「証拠はない」のは事実です。
しかし、このたったひとつの事実について台湾は違う捉え方をしました。
つまり「可能性はゼロではない」という意識を根っこにした危機管理対応へと躊躇なく舵を切ったのです。
そして武漢地区に対してレベル2の「警示/Alert」という危険レベルを即時に引き上げるのです。
この行動には理由があります。
1月14日にタイにて武漢から来た中国女性が陽性反応がでたという情報を台湾政府は入手します。
さらに1月16日に、日本で武漢から帰国した中国人男性が陽性と確認されました。
台湾政府はこれら2つの情報を独自に入手し、分析・判断し決断・実行したのです。
総人口が2,400万人と、分母となる人口数が日本とは大きく異なりますが、危機管理という意味では日本は台湾に学ぶ点が多いのではないでしょうか?
私たちができること
この強大な敵の前に、私たちは何もできないわけではありません。
微力ながらも、できることを探して実行していきたいですよね。
感染しない、感染させないこと
- 石鹸による手洗いや手指消毒用アルコールなどによる消毒などを小まめに実行する。
- 喚気の悪い密閉空間を避ける。
- 多くの人が密集する場所を避ける。
- 互いに手を伸ばしたら届く距離での会話等を避ける。
- 睡眠を十分に取る。
- 栄養をしっかりと摂る。
- 軽い運動などで身体の健康を維持する。
- マスクやハンカチなどで咳エチケットを守る。
- 不要不急の外出を避ける。
- ちょっとした笑いや和みで心身のバランスを保つ。
まとめ
2020年1月の時点では、このような事態になるとは誰も想像できませんでした。
令和になって2年目のはじめ、多くの方は希望に満ちていたように思います。
これからのこと、これからの自分、これからの自分たち、家族や仲間、友達、同僚、地域のコミュニティ・・・
社会は当たり前に存在するものだと思っていたし、これからも「普通」に継続されるものだと思っていました。
しかし今や社会そのものが崩壊しかねない「国難」に直面しています。
今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかったことに気づく時、自分の中の価値観が大きく変動します。
大きな局面の中で「何が大切なのか?」を自分なりに咀嚼する機会と捉え、しっかりと対峙していきたいと思います。
関連記事
関連記事
-
【アルトラパン ショコラに乗って】南房総でおススメのカフェとパン屋さん
■目次 1. Sand CAFE 2. LE TEMPS HEUREUX(ル・タン・ウルー)
-
おいしい果汁100%ジュース
レパードに乗って、木更津のアウトレットパークまで行ってきました。 フランフランやスポーツSho
-
休日のレンタルショップ
せっかくの休日でしたが雨だったので、久しぶりにレンタルショップに立ち寄りました。 家のキッチン
-
星乃珈琲のチーズスフレ
星乃珈琲でチーズスフレと星乃ブレンド珈琲をチョイス。奥さんはクレマカタラナとアングレーズソー
-
【2024年2月】手作りチョコレート
2024年2月14日。 バレンタインの日に、奥さんから手作りチョコレートを貰いました(*^_^
-
【2024年6月】記念日デート 麦わら丘の朝市
2024年6月26日 アルトラパンショコラに乗って・・ 奥さんの誕生日記念として、お出か
-
丸亀製麺の「とろ玉うどん」
丸亀製麺の「とろ玉うどん」が好きです。休みの日の昼食は、ほとんどコレを食べています。薬味の天かすとネ
- PREV
- 【2020年4月】エンジンオイル交換
- NEXT
- 【日産純正 オイルレベルゲージ】