【発売直後のF31レパード 】1986年当時の試乗インプレッションとは?
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最終更新日:2023/04/27
F31レパード, 試乗インプレッション, 車雑誌・カタログ
1986年
F31レパードは1986年2月に発売されました。
前期型と後期型に分かれていまして、私の乗っているレパードは後期になります。
前期が発売された当時のクルマ業界の反応はどんな内容だったのか?を検証してみたいと思います(^.^)
当時の試乗インプレッション
当時の空気感を知る貴重な資料として「オートメカニック 1986年5月号」を参考にしてみることにします。
当時のオートメカニックでの試乗レポートを書かれたのは高原誠氏によるものでした。
誌上で書かれていることを簡単にまとめてみました。
以下、前期ゴールド アルティマNA のインプレッションになります。
動力性能
- 加速性能は、現代(当時)の高出力エンジン搭載車の中ではトップクラス
- 高出力エンジンを搭載した5MT車並みか、それ以上の加速性能をもっている
- 感性にフィットした加速性能とドライバビリティを得るため、あえてターボを見送った点は評価できる
- 反面、突出したものが無いので、ライバルのソアラの3Lターボに対抗できる「凄み」がない
操縦性
- スポーツドライビングには適していないが、安定性が高く中高速コーナーで高い水準を誇る
- R31スカイライン程のスポーツ性は求めなくとも、HICASという電子制御サスペンションを見送ってしまったのは残念
- インパクトはないが大人びた印象で、よくまとまった操縦性を感じる
居住性/ドライビングポジション
- 大人の男性が乗るには運転席のスペースは狭く、足元もゆとりがない
- ドライビングポジションは、やや高めでスポーツカー的な低さは感じない
- パートナー・コンフォートシートの座り心地はすこぶる良い
快適性
- VGエンジンらしい軽やかなエンジンフィールで、静寂性もあり快適そのもの
- 急加速中でも滑らかさを失わず、高速走行でも耳障りな音が無くジェントルな印象
- スーパーソニックサスペンションの効果か、乗り心地はとてもソフト
装備
- デジタルメーターには不満があり、特にタコメーターのデザインが良くない
- JBLの発する良質な音は、柔らかく切れのよいサウンドで良い印象をもつ
- パートナー・コンフォートシートは、長時間でも疲れることが無い特筆すべき長所である
まとめ
当時のインプレッションを強引に簡単にまとめますと、次のような感じになりますでしょうかね?
- 動力性能は優れているが「凄み」がない
- 大人の印象で優等生的だが、どこか「物足りなさ」を感じる
やはり、ライバルのソアラの3Lターボの印象は、当時は強烈だったのでしょうね?
「ソアラに比べて・・」という視点で見られることが多く、結局は販売でも大きく差がついてしまいましたものね(^_^;)
そして文中では、時折「スポーツ性」というキーワードが出てきたのも気になりました。
当時はR31スカイラインなどのスポーツ性の高いモデルもいたので、そういったクルマも比較対象になっていたのでしょうかね?
1986年当時は評価はものすごく良いわけではなかったレパード。
今のレパード人気を、当時に予言できた人はいったい何人いたのでしょうか?
たしかに「あぶない刑事」などのテレビの影響は、とても大きいと思います。
しかし、スポーツ性や動力性能をそれほど求めていないユーザーだってたくさんいるはず。
実際、私はレパードのスタイリングに一目ぼれしたクチです。
プロの方の視点が辛口だったとしても、今なお根強いファンが全国にいるという事実が、ますますレパードを伝説化していくのでしょうね。
それほどレパードには魅力的な「何か」が備わっているのだと思います。
その「何か」が何であるのか?を知りたいがために、このブログを書き続けているのかもしれませんね(^。^)
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